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寒い冬にエアコンが効かない室外機の霜取り運転と対策について解説!

2023年02月27日

冬に大活躍するのが、エアコンです。
しかし、寒くなると突然暖房が止まる場合があるのですがご存じですか?
実はこの現象、故障ではありません。

故障でなくても、エアコンが動かないと困るでしょう。
そこで今回は、冬にエアコンが止まる原因と対策について解説します。
また、室外機が凍ってしまった際のNG行為についても説明します。

寒い冬にエアコンが効かない室外機の霜取り運転と対策について解説!

寒い冬にエアコンが効かない原因は霜取り運転

寒い冬にエアコンが効かない原因は、冬特有の機能「霜取り運転」です。
室外機内部に付いた霜や雪を溶かす効果があるもので、ほとんどすべての機種に搭載されています。

霜取り中は、通常とは逆になり一時的に冷房のような動作をします。
室内機からは冷風が出ないようにして、室外機を暖めて霜を溶かすのです。
そのため、一時的に室内機から温風が出なくなり、異音がします。

霜が付着する理由

暖房運転中、室外機は冷風を排出します。
室外機内部の熱交換器はかなり冷たい状態です。
そのために空気中の水蒸気が熱交換器に結露し霜ができます。

熱交換器に霜が付くと室外機が空気を吸えないので、外の熱を効率的に取り込めず、エアコンが不調になる原因です。
不調を防ぐ目的で霜を溶かす霜取り運転が搭載されています。

霜取り運転が発生しやすい気候

霜取り運転は外気が5℃以下になったときに作動しやすくなります。
大雪が降っている日や厳寒の日は、霜取り運転になりやすいので注意が必要です。
基準は、室外機のまわりの気温なので、気温が5℃以上あっても霜が下りるなど、地面近くの気温が0℃付近のときには要注意です。

霜取り運転のサイン

霜取り運転のとき、室内機はどうなっているのでしょうか。
霜取り運転中は、本体のランプで確認できます。
運転ランプが点滅していれば霜取り中です。

霜取りに要する時間は5〜15分程度で、霜が溶けると動き出します。

20分程度経っても暖かくならない場合は別に原因が

霜取り運転は5〜15分程度で終了します。
もし、20分以上経っても運転が始まらない場合は、別の原因が考えられます。

考えられるのは汚れやゴミです。
室内機のフィルターや室外機の内部や周辺、水を排出するドレンホースなどにゴミが溜まっていると、運転に悪影響を及ぼします。

ゴミが溜まっている場合は、取り除けば不具合が解消される場合もあります。
掃除をして再度運転してしばらく様子をみましょう。

冬にエアコンの霜取り運転の回数を減らす対策

厳寒や大雪の日などは、霜取り運転が起こりやすくなります。
このようなときに役に立つ対策をご紹介します。
寒い日に部屋が暖まらないと感じたら試してください。

設定温度を若干低くする

室内機で温風が出ているときは、室外機は冷たい風が出ています。
エアコンの効きが悪いからと言って設定温度を上げれば上げるほど、室外機が吹き出す風は強さを増すので、いつもより1〜2℃低く設定すると室外機の結露が防げます。

部屋の大きさよりも少し大きめの部屋用エアコンを使う

実際の部屋より少し大きめの部屋用のエアコンを使えば、能力的に余裕があるので結露を防げます。

また、寒冷地エアコンを使う方法もあります。
寒冷地エアコンは室外機の底にヒーターがあり、霜取りからの復帰が早いです。
暖房機能も優れており、運転再開後短時間で部屋が暖まります。

こまめにフィルター清掃を行う

フィルターが汚れたまま運転していると、エアコンが持っている力を発揮できず、頻繁に霜取り運転になってしまいます。

毎日エアコンを使用しているのであれば、2週間に1回はフィルターの汚れを水洗いで取り除きましょう。
もし、面倒な場合は掃除機でほこりを吸い取るだけでも問題ありません。

エアコン室外機が凍結したら

室外機が凍るトラブルは大雪が降ったり、気温が氷点下の寒さが続いたりすると起こりやすいです。
そのようなときは、以下のように対処してみましょう。

● 室外機のまわりの雪をどかす
● 電源を入れてしばらく待つ
● 少量のぬるま湯をかける

雪が積もった際には、室外機まわりの雪を溶かして空気の流れを妨げないようにしましょう。
また、暖かい風が出てこなくても、霜取中かもしれません。
慌てずそのまま少し待ちましょう。

暖房を今すぐに稼働させたいときは少量のぬるま湯を少しずつかけるのも有効です。
ただし、たくさんのぬるま湯をかけたり、室外機の中に向かってかけたりしないようにしましょう。

エアコン室外機が凍結している場合のNG行為

エアコンの室外機が凍結している場合、すぐには使用できません。
室外機が凍る温度ですから、人間にとっても寒くてすぐに部屋を暖めたくなります。

しかし絶対にNGな行為があります。
それは熱湯をかける行為です。
水やぬるま湯であれば問題ありませんが、熱湯は水蒸気を多く発生します。

水蒸気は室外機の基幹部分に入り結露すれば、基盤がショートし故障の原因になります。

まとめ

霜取り運転はエアコンにとって必要な機能ですが、寒い日の霜取り運転はなるべく避けたいものです。
回数を減らすために、今回ご紹介した対策をしてください。

近年発売のエアコンは暖房力が格段にアップし、寒さが厳しい日でも快適に過ごせます。
暖かさを維持するためには、きちんとした対策が必要です。
紹介した対策を行って極寒の日でも快適に乗り切りましょう。