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エアコン真空引きとは何か?工事をする理由や流れなどについて解説

2024年01月30日

エアコン真空引きとは、エアコン内部から余分な水分や空気を追い出して真空状態にする作業です。
エアコンの冷却機能を高める目的で行われます。

エアコンの機能を維持するためには欠かせません。
可能であれば、エアコンの購入時に行うと維持しやすくなります。
必ず業者に依頼をしたうえで、適切に進めてもらうのが大切です。

今回の記事では、エアコン真空引きをする理由やポイントについて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

エアコン真空引きとは何か?工事をする理由や流れなどについて解説

エアコン真空引きをする理由

エアコン真空引きが必要とされる理由は、下記の3つです。

・冷暖房効率を高める
・漏電を防ぐ
・故障を防ぐ

いずれも、エアコンの機能維持をするためには欠かせない要素です。
この章では、それぞれの理由について解説します。

冷暖房効率を高める

エアコン真空引きは別名、エアパージとも呼ばれる作業です。
作業の目的としては、冷媒ガスの循環を促してエアコン内部の熱循環の改善と、冷暖房効率の向上の2点です。

真空ポンプを利用して配管の内部を真空にすると、より完璧な真空状態を作れます。
不純物の除去により、エアコンの作動が正常化され室内環境が快適になります。

冷暖房を頻繁に使う季節の前に真空にしておくのがおすすめです。

漏電を防ぐ

真空引きを行うと、冷暖房を使用する際の漏電の予防につながります。
取り付ける際にホコリや水分がついたままの状態だと、漏電をして事故になる可能性があります。

不純物を追い出してエアコンの運転を快適にするためには、取り付け時に真空引きをしてもらうのが大切です。
漏電を防ぐ作業をすれば、同時にエアコン本体や室内の電気系統の安全を守れます。
そして、本体が稼働する寿命も延ばせます。

故障を防ぐ

エアコンの不純物を追い出して、室外機につながる配管を守って故障を防ぐためにも真空引きは大切です。
エアコンの冷媒管内は、本来は冷媒ガスとオイルだけがうまく循環できる状態にしておかなければなりません。

圧縮機の動きをよくするためにも、真空引きをして余分なものを排出しておく必要があります。
配管に霜や水滴をつけずに、いつも正常な稼働を維持できます。

エアコン真空引きをする前に知るポイント

エアコン真空引きを依頼する前に、下記のようなポイントについて知っておきましょう。

・基本的には業者に依頼する
・購入先で取り付け時に依頼

この章では、それぞれのポイントについて解説します。
真空引きを検討している方は、ぜひ確認してください。

基本的には業者に依頼する

ガスやオイルなどに関わるため、エアコンの真空引きを自らDIYで行うのは危険が伴います。
そのため、専門の取り付け業者に依頼をして工事をしてもらうのが重要です。

あらかじめ業者に依頼をしておけば、1~2時間程度の時間で作業が完了できるので必ず依頼をしましょう。
複数の業者をピックアップして、相見積もりを取って利用しやすい業者に依頼するのが大切です。

購入先で取り付け時に依頼

エアコンの取り付けをする際に、真空引きを同時に依頼すれば別途に依頼をする手間が省けます。
そして、取り付け時に真空引きを行っておけば、故障を未然に防いで快適に稼働できる点が最大のメリットです。

特に冷暖房の使用が頻繁な夏や冬の前にしておけば、スムーズに稼働ができます。
エアコンを新規に購入する場合は、家電量販店に真空引きをできるか確認しましょう。

エアコン真空引きをする際の注意点

真空引きを依頼する際に注意する点は下記のとおりです。

・取り付けた後に作業はできない
・完了しているか自ら確認は不可能
・冷媒ガス補充も大切

この章では、それぞれの注意点について解説します。

取り付けた後に作業はできない

一度エアコンを取り付けてしまうと、後から内部の真空引きの作業は改めてできません。
作業をせずにエアコンを取り付けた場合、内部で空気と冷媒ガスが混ざりあった状態になってしまいます。

使い続けていくうちに、異常が現れる可能性もあります。
もし取り付け後に作業を行いたいのであれば、一度エアコンの取り外しが必要です。

必ず業者に依頼したうえで、作業をしてもらいましょう。

完了しているか自ら確認は不可能

取り付けた後に、自分の目で真空引きをされているか確認することはできません。
確認をしたい場合も同様に、エアコンを一旦取り外す必要があり、業者への依頼が必要です。

自ら工具を使ってエアコンを取り外して確認するのは、大きな危険が伴います。
真空化されていなくても、異常がない場合は使い続けても問題ありませんが、異常があれば業者に依頼をしましょう。

冷媒ガス補充も大切

エアコン取付時以外で真空引きをするタイミングは、冷媒ガスを補充するときです。
エアコン本体や配管に何かしらの異常が見られる場合は、冷媒ガスの補充をする必要があります。

稼働させてしばらくして、室外機につながる配管に霜や水滴がついている場合はガス補充をするタイミングです。
早めに作業をしてもらい、エアコンの寿命を延ばしましょう。

まとめ

エアコンの真空引きは、エアコンを正常に稼働させるためには大切な作業です。
内部の不純物を取り除いて、故障や漏電を未然に防いでくれるので、冷暖房を稼働させる季節には欠かせません。

可能であれば、エアコンを取り付ける前に作業を依頼するとスムーズに稼働できます。
エアコンの取付を検討している方は、購入時に真空引きをできるか確認してください。