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クーラーの室外機が動かない | 今すぐできる故障原因と対処法

2025年10月27日

真夏の暑い日に、突然クーラーが効かなくなり室外機が動いていない…そんな状況は誰でも焦ります。
室外機が停止する原因はさまざまですが、中には自分で簡単に確認・対処できるケースもあります。

本記事では、故障の可能性と考えられる原因、そして今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。

クーラーの室外機が動かない | 今すぐできる故障原因と対処法

クーラーの室外機が動かない時に知っておきたい対処法

クーラーの室外機が動かない場合、慌てず原因を切り分けて対処することが大切です。

まずは基本的なチェックから始め、自己対応可能な事項を順に確認しましょう。
症状や音や臭いなど、あらゆる手がかりを見逃さず、状況に応じた対処を行うことで、トラブルの早期解決につながります。

ここでは、ご家庭でできる主な点検・対策方法を各項目ごとに紹介します。

電源やブレーカーのトラブルを確認する

まず最初に行いたいのが、電源およびブレーカーの確認です。
クーラーの室外機が動かない場合、コンセントが抜けていないか、ブレーカーが落ちていないかを必ず確認しましょう。
落雷や過電流などでブレーカーが作動している場合は、安全を確認のうえでリセットしてください。

室外機の専用コンセントがある場合は、他の家電製品が干渉していないかもチェックしましょう。
こうした初歩的な電源トラブルは意外と多いので、まずここからスタートしてください。

リモコンや設定の誤作動を疑う

リモコンの電池切れや設定ミスによって、室外機が動作しないことも頻繁にあります。
冷房・暖房の運転モードや温度設定が正しくなっているか、もう一度見直しましょう。

また、タイマー設定が有効になっていないかもチェックが必要です。
リモコン自体の故障の可能性もあるため、リセットボタンを押してみたり、予備のリモコンがあれば交換してチェックするのも効果的です。

設定や操作ミスが意外な原因となる場合も多いので、この点も丁寧に見直しましょう。

室外機周辺の障害物や設置環境をチェックする

室外機はその周辺の環境にも大きく影響されます。
ゴミや植木鉢、洗濯物などが室外機の吸排気口を塞いでいないか、周囲に十分なスペースが確保されているかを確認しましょう。
障害物があると室外機がうまく動作しなくなったり、効率が落ちたりします。

特に夏場や風の強い日には、飛散物が詰まっていないかをこまめにチェックし、必要に応じて取り除いてください。
設置場所の環境整備も安定した運転のためには欠かせません。

配線やコードの断線・接触不良を確認する

電源コードや配線に緩みや傷、断線がないかチェックしましょう。
長年の使用や移動・振動によって、目には見えにくい部分で接触不良や断線が起こっていることがあります。

特に、室外機と室内機をつなげるケーブルや室外機本体の電源部分を重点的に確認してください。
不安な場合や自分で内部を開けられない場合は無理をせず、専門業者に依頼しましょう。
事故防止のため、必ずコンセントを抜いてから作業することが大切です。

フィルターやファンの汚れ・詰まりの可能性

フィルターやファンが汚れていたり、ゴミやホコリで詰まっていると、室外機の性能が極端に低下し動かなくなる場合があります。
定期的にフィルターやファン部分を点検し、汚れがあれば中性洗剤や柔らかいブラシで優しく掃除を行いましょう。

特にペットの毛や外からの細かいゴミが溜まりやすいので、月に一度は確認するのがおすすめです。
しつこい汚れや内部の清掃は、業者のクリーニングサービスの利用も検討できます。

異音や異臭の有無から原因を探る

室外機が動かない場合は、平常時と違った異音や異臭がしないかも重要な手がかりです。
例えば「カタカタ」「ブーン」といった異常音や焦げ臭い・薬品のような臭いがする場合は、内部部品の故障や焼損、冷媒ガス漏れなどの

トラブルが発生している可能性があります。
そのまま運転を続けると、さらなる故障や火災の危険があるため、異変を感じたらすぐに電源を切り、無理に使用しないことが鉄則です。

修理や専門業者への依頼が必要なケース

自己点検や簡単な対策でも室外機が動作しない場合や、特有の症状が見られるときには、無理をせず専門業者やメーカーに修理を依頼しましょう。

特に危険を伴う冷媒ガス関連や基板の故障などは、自己修理はせず業者の判断を仰ぐことが安全です。
ここでは、修理が必要となる主なケースや依頼時に知っておくべきポイントを解説します。

冷媒ガス漏れが疑われる症状や基板・コンプレッサー等の故障のサイン

もし室外機から冷気が感じられず、運転ランプが点滅している、または今まで聞いたことがない警告音が出ている場合は、冷媒ガス漏れや基板、コンプレッサーなど主要部品の故障が疑われます。
これらは専門知識・技術が必要なため、個人が修理を行うのは大変危険です。

また、冷媒ガスが漏れていると運転効率が大幅にダウンし環境負荷も増大するため、早急な対処が求められます。
疑わしい症状が出たら、すぐにメーカーや専門業者に相談してください。

保証やメーカーへの連絡先・準備する情報

修理依頼の際は、まず保証期間を確認し、保証書や購入時のレシート、製品の型番・製造番号などを手元に用意しましょう。
これらがあると、問い合わせや修理がスムーズに進みます。

また、メーカーや販売店のカスタマーサポートに連絡する場合には、症状の詳細や発生状況、不具合の現れたタイミングなども整理して伝えると効果的です。
正確な情報提供が早期対応や適切な修理判断につながる大きなポイントです。

まとめ|室外機のトラブルを未然に防ぐために

日頃からのこまめな点検やメンテナンスが、室外機の故障やトラブルを未然に防ぐ鍵となります。
簡単なお手入れや確認作業を定期的に行うことで、思わぬ故障や修理費用の負担を減らすことが可能です。

自分で対応できる範囲と、専門業者に任せるべき範囲をしっかり見極め、安心・快適な空調環境を維持しましょう。
日々の積み重ねがクーラーを長持ちさせるコツです。